MicrosoftのポータルサイトMSNが27日(米国時間)から新しいスパム防止策を開始するのに伴い、Hotmailサービスの利用者は、メールを別のメールクライアントに転送できる無料サービスを利用できなくなる。
これまで、MSNの無料ウェブメールサービスHotmailのユーザーは、Web DAV(Web Distributed Authoring and Versioning)と呼ばれる技術標準を使って、Hotmailのアドレス宛てに送られてきたメールをMicrosoft OutlookやOutlook Expressにダウンロードするサービスを無料で利用することができた。
しかし、MSNは27日から、最低料金19ドル95セントのHotmail有料サービスの契約者にのみWeb DAVツールの利用を認めることになる。ただし、以前から同サービスを利用してきたHotmailユーザーは2005年3月か4月まで無料利用が可能だ。この条件に該当するユーザーは、全ユーザー数のおよそ5〜10%と見られている。
Hotmailユーザーは、今後もPOP(Post Office Protocol)を使ってサードパーティが提供するサービスからメールをHotmailにインポートすることは可能だ。
今回の措置は、MSNが以前から取り組んでいるスパム防止策の一環である。すでに同社では、Hotmailサービスへの新規申込者に対し、スパムロボットでないことを確認するために、サインアップ時に許可コードの入力を求めるようになっている。
YahooやAmerica OnlineもMSNと同様に、メール転送ツールの利用を有料サービスの契約者に限定している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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