米国時間21日に、Microsoftの無料メールサービス「Hotmail」に登録した新規ユーザーのなかには、意外な出来事に喜んだ人がいたかもしれない。同サービスでは通常、新規ユーザーに対して2MBのストレージ容量を割り当てているが、その1000倍にあたる2Gバイトのストレージがこれらのユーザーに与えられたのだ。
Microsoftは22日、一部のHotmailユーザーに間違った容量のストレージが割り当てられたことを認めた。正しい容量は2MBであり、この問題は「エラー」によって生じたものだと同社は主張している。Microsoftは21日、年額19.95ドルを支払っている有料ユーザーの容量を2Gバイトにアップグレードするのに忙しく、こうした作業のなかで一部の無料アカウントも誤ってアップグレードされてしまったようだ。
「2Gバイトのストレージサービスを開始した際に、不注意で無料ユーザーにもこの変更を適用してしまった」とMicrosoftのある関係者は語った。
このエラーの恩恵を受けたユーザーにとっては残念なことだが、Microsoftはこうした無料アカウントのストレージ容量を2MBに戻す予定だ。しかし同社には、今夏もしくは初秋に無料サービスの容量も引き上げ、250Mバイトにする計画もある。
ここ数カ月の間、電子メールのストレージ(容量)は注目の話題となっている。そもそもの発端は、Googleが1ユーザーあたり1GBのストレージを割り当てる無料メールサービス「Gmail」をスタートさせるとの意向を明らかにしたことだった。この発表で業界には激震が走り、激しい競合を繰り広げる他社でもこの動きに追従することになった。
Yahooは6月に、無料アカウントのメールストレージを100Mバイトに、また有料アカウントではこれを2Gバイトに引き上げ、Gmailに対抗。その1週間後にはMicrosoftが、さらに上を行く無料版200Mバイトおよび有料版2Gバイトの計画を実施すると発表していた。
メールサービスの変更でつまずいたのは、Microsoftが初めてではない。5月には一部のGmailユーザーが、ストレージ容量制限が1000Gバイト(100万Mバイト)に引き上げられていることに気付いた。だが、Googleはすぐにこのバグを修正し、元の1Gバイトの制限に戻した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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