ワシントン州レドモンド発−Microsoftは、ウェブベースの電子メールプログラム「Hotmail」について、テスト段階にある機能強化版のデモを行った。
Microsoftは米国時間28日、Hotmailの新しいバージョンを披露したが、このバージョンはOutlookやOutlook Expressなどのデスクトップ用電子メールに近い動作をするもので、たとえば受信した電子メールのプレビューや、フィッシング対策機能、さらに特定の送信者から来たメールを拒否できる機能などがオプションとして提供される。
このデモは、Microsoftが当地で開催中の「Financial Analysts Meeting」で、同社シニアバイスプレジデントのYusuf Mehdiによるプレゼンテーションの一部として行われた。ウェブメールの分野では、GoogleやYahooなどの競合各社が、ユーザーの獲得を狙って大容量のストレージを提供するなど、新たな戦いが繰り広げられているが、Hotmailの機能強化はそうしたなかで発表された。
新たに追加されるフィッシング対策機能は、次バージョンのInternet Explorerに搭載予定の機能と類似している。テストバージョンのHotmailでは、不審な電子メールが届いた場合、メッセージを表示せず、詐欺メールの可能性があることをユーザーに警告する。ユーザーは、その電子メールの拒否/表示、そして同じ送信元からの電子メールの拒否を選ぶことできる。
Microsoftは、同社のインスタントメッセージ(IM)サービス「MSN Messenger」に搭載予定の新機能も公開した。新機能としては、仲間と共有が可能なフォルダや、他のPCのウイルス感染状態を示す表示などが含まれる。ただし、ウイルスの感染状態を知るには、Microsoftが提供するサブスクリプション型ウイルス対策サービス「OneCare」を仲間側で使っていることが条件になる。
検索については、Microsoftは検索結果ページにリンクを表示するだけから、質問に対する具体的な回答をリンクと共に提供する検索に注力していると、Mehdiは語った。
また、Microsoftは、開発者が「MSN Toolbar」に「ウィジェット」を追加するための機能も公開した。ウィジェットとは、天気予報などの情報を表示する小さなプログラムのこと。今月、Yahooは、「Konfabulator」という同種のアプリケーションを獲得した。Konfabulatorは、わずかに異なる方法で類似の情報を提供する独自のウィジェットを提供する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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