Wordでは、Microsoftの「Digital Image Suite」製品(現在は提供中止)の一部であった「DaVinci Imaging Engine」がベースとなる、クールな画像エフェクトからのコレクションが利用可能となっている。新たにWordや他のプログラムで、異なるペーストのオプションを検討し、確定前にペースト後のデザインをチェックできる「paste preview(ペーストプレビュー)」ツールが提供されている。
Excelには、「Sparklines」という新機能が追加されており、スプレッドシートの単一セル内にも小さなグラフを埋め込めるようになった。PowerPointには、音声による注釈も付けられる、プレゼンテーション向けの動画作成機能や、各種の動画編集機能が追加されている。
Outlookには、Gmailのように、新たな会話スタイルのビュー機能が加わった。さらに、(Gmailにはない)Outlookならではの新機能として、今後は閲覧に興味がない一連のメッセージを読まずに済ませられる、「ignore thread(スレッドを無視)」というオプションも提供される。また、「MailTips」により、電子メールに関する各種マナーが表示されたり、大きなグループへの返信メールの投稿や、ファイアウォールの外部へのドキュメント送信などを行う前には、セキュリティの警告メッセージが表示されたりする新機能も追加されている。
一方、Office全般で保存や印刷などのファイルタスクを実行する時には、各アプリケーションに新たな「backstage view(バックステージビュー)」が表示されるようになった。Microsoftは、各種共同編集ツールにより、同時に複数の人々が同じドキュメント上で作業を進められる新機能も提供している。
Microsoftは、販売するOfficeバンドルのラインアップ数削減にも踏み切った。コンシューマー向けには3つのバージョンが用意される。「Office Home and Student」には、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteが搭載される。これにOutlookを加えたのが、「Office Home and Business」となり、この全てに、データベースのAccessとページレイアウトプログラムのPublisherを加えたものが、「Office Professional」である。
企業向けには、ボリュームライセンスのスタンダードパッケージとして、「Microsoft Office Standard」が用意され、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Publisherが搭載される。このうち、OneNoteとPublisherは、同エディションへ新たに追加されたプログラムである。Microsoft Office Standardのライセンスによって、各企業に対しては、Office 2010のブラウザ版のホスト機能も提供されることになる。一方、「Microsoft Office Professional Plus」には、この全てに加えて、Access、InfoPath、SharePoint Workspace(以前はGrooveという名称だった)、インスタントメッセージングプログラムのMicrosoft Communicatorが搭載されている。
Microsoftは、いずれのOffice 2010のエディションに関しても、まだ正式な販売価格の発表は行っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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