BEA SystemsとSybaseが、オープンソース業界団体のEclipse Foundationへの参加を決めた。
BEAとSybaseは「Strategic Developer(戦略的開発者)」として参加し、Eclipse理事会のメンバーとなる。
Eclipse Foundationは、Eclipseソフトウェアを中心としたいくつかのプロジェクト開発を進めている。このソフトウェアは複数のプログラミングツールを単一のアプリケーションに統合するための「フレームワーク」を提供するもの。IBMがはじめたEclipseは、この2年間で参加企業が急増し、またそのソフトウェアを利用する開発者も増えている。
BEAは、WebLogic Workshopという同社のJava開発ツールが、次のバージョンからはEclipseソフトウェアをベースにしたものになると述べた。これにより、Eclipseと互換性のあるツールをWorkshopでも使えることになる。またBEAは、Eclipseウェブツール・プラットホームプロジェクトでも先頭に立っている。同プロジェクトでは、今年夏に最初のバージョンを出荷することになっている。
BEAは、Javaプログラマのあいだで広く支持されており、同社のDev2dev開発者ネットワークには約100万人のプログラマが参加している。同社はまた業界全体でJava規格やウェブサービスの仕様を決定する際に影響を及ぼしてきている
オープンソース開発における最初の動きとして、BEAは昨年BeehiveというプロジェクトをEclipseのなかでスタートさせた。Beehiveプロジェクトの目的は、構築済みのソフトウェアコンポーネントを使い、Javaサーバアプリケーションを短時間で開発するツールを提供することだ。
BEAはこれまで、Eclipseを最初に立ち上げたIBMの影響が強くなるのを嫌い、Eclipseへの参加の呼びかけに難色を示していた。しかし、Eclipseソフトウェアが普及し、またIBMが昨年、Eclipseを独立組織として分離したこともあり、参加を再び考慮するようになったと、BEA製品マーケティングバイスプレジデントのBill Rothは述べている。
「BEAによるEclipseへの参加は、Eclipseが幅広いメンバーが構成する業界団体であることを証明するものだ。率直に言って、Eclipse Foundationはもはや単なるIBMの取り組みと呼べないところまで発展した」(Roth)
一方のSybaseは、2002年からEclipseに参加しているが、その取り組み姿勢を強化し、理事に就任する。Sybaseも、データベース管理ツール向けのData Tools Projectというプロジェクトを提案しており、主要な開発者となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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