総務省は10月1日、2007年度第1四半期(4〜6月)の電気通信事業分野のシェアデータを取りまとめた。
報告書によると、NTT加入電話、直収電話、OABJ-IP電話、CATV電話を含めた「加入電話」の契約数は、NTT東西が88.8%(前期比0.8%減)と、依然シェアを落としていることがわかった。
また、OABJ-IP電話と050-IP電話の合計である「IP電話」全体の利用番号数では、ソフトバンクBBが31.3%(同1.9%減)でトップ。次いで、NTT東西の24.6%(同2.6%増)、NTTコミュニケーションズの21.6%(同1.0%減)と続いた。0ABJ番号利用数に占める、NTT東西のシェアは75.3%で、前期比の1.4%減となった。
一方、携帯電話・PHSの移動体通信の契約数は、1位のNTTドコモグループが51.6%(同0.6%減)、2位auグループが27.9%(同0.2%増)、3位ソフトバンクモバイルが15.9%(同0.3%増)。NTTドコモグループを除くPHS、その他が4.6%(同0.1%増)となり、auグループとソフトバンクモバイルがシェアを増やしていることが明らかになった。
ネット接続に関しては、ブロードバンド全体(DSL、FTTH、CATVインターネットの合計)の契約数では、NTT東西がシェアを伸ばし、44.1%(同1.0%増)となっている。全国でのDSLの契約数は、NTT東西が前期比0.3%減の37.7%と現象している一方、ソフトバンクBBが前期比0.4%増の37.2%となり、シェアを拡大している。
光ファイバ(FTTH)の契約数では、NTT東西が70.2%(同1.2%増)と圧倒的なシェアを誇り、以下電力系事業者が10.1%(同0.1%増)、KDDIが6.5%(同0.1%減)と続いている。
さらに、NTT東西の戸建てとビジネス向けが前期比0.2%減の77.9%となっている一方で、前期比2.9%増を記録したマンションなどの集合住宅向け(59.8%)を中心にFTTHの普及が進んでいるものと思われる。
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