韓国の警察当局は現地時間8月10日、Googleが同国での「Street View」サービス開始にあたりユーザーデータを収集したことで同国法律に違反していないかを調べるため、同社オフィスを家宅捜索した。
韓国警察庁は、Reutersなどの報道向けの声明で、検索大手の同社を家宅捜索したことを認めた。
韓国警察庁は声明で、「(警察は)Google Korea LLCを、Wi-Fiネットワークから不特定のインターネットユーザーのデータを、許可なく収集し保存した疑いで調査してきた」と述べた。「家宅捜索を実施したのは、同社が特殊なデータ収集車によって収集した、オープンなデータおよびアクセスが許可されていないプライベートな通信データを、取得および保持したことを確認したためである」(韓国警察庁の声明)
The Wall Street Journal(閲覧には登録が必要)によると、韓国警察庁は、具体的にはGoogleは、Wi-Fiネットワークで収集したユーザーに関する情報を2010年5月までの約6カ月間保持していたと付け加えたという。
Google側も、家宅捜索を受けたことを認めた。
Google Koreaの広報を担当するLois Kim氏は米CNETに宛てた声明で、「警察が、Street View車によるデータ収集に関する捜査に関連してGoogle Koreaを訪問したことは事実である。われわれは捜査に協力し、どのような質問にも答えるつもりである」と述べた。
Googleは、Street Viewサービスにおいて、さまざまな場所を訪問して写真を撮影する際に、誤ってWi-Fiネットワークから情報を収集してしまったことを発表した後、数多くの訴訟や政府調査に直面している。同社は、データ収集は過失によるものであり、意図や故意はなかったため、違法な行為は何もしていないと主張している。
このような問題が生じているにもかかわらず、Googleは最近、アイルランド、ノルウェー、南アフリカ、スウェーデンにおいて、各国政府の承認を得て、Street Viewの撮影を再開したと発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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