ソフトバンクモバイルは10月1日、スマートフォンや携帯電話の端末代を分割で支払う割賦契約をした一部の顧客において、分割支払金を入金していたにもかかわらず、未入金として信用情報機関に登録していたことを発表した。原因については「システムを改修するプログラムを設定する際の人的なミス」と説明している。
同社によれば、信用情報機関であるシー・アイ・シーおよび日本信用情報機構に6万3133件の情報を誤登録。このうち1万6827件は、信用情報機関の加盟会員会社とのクレジットカードの申し込みなどの際に、影響が生じた可能性があるとしている。対象期間は、2009年10月~2013年8月。なお、現在はシステム不具合は修正されており、誤登録された情報も正しい信用情報へと修正されている。
誤登録が発覚したのは顧客からの問い合わせを受けた3月で、誤登録データの精査を社内で進め、影響を受けた可能性のある1万6827件の顧客に8月から連絡をして謝罪した。その後、連絡を受けた顧客から12件の問い合わせがあったとしている。
公表が10月まで遅れた理由について、ソフトバンクモバイル広報は「顧客への対応が終わったのが9月末だったため。信用情報であることから、誤登録した情報と送付先の突き合わせに時間がかかってしまった。ご連絡が遅れてしまったことについては、大変申し訳ない」と説明した。
なお、ソフトバンクモバイルはこの前日となる9月30日に、冬春モデル発表会を開催しているが、同社代表取締役社長の孫正義氏はこの件には触れていなかった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」