グーグル会長シュミット氏、NSAデータ収集問題を語る:「われわれの社会の性質」

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 福岡洋一 (ガリレオ)2013年09月14日 11時30分

 Google会長のEric Schmidt氏なら国家安全保障局(NSA)による個人情報収集問題に厳しい物言いをするだろうと思っている人がいたら、考え直した方がいい。

 Schmidt氏は、ニューヨークで行われた公開イベントで非営利団体New America Foundationの会長Anne-Marie Slaughter氏に対し、「スパイ行為は昔からあるもので、監視その他の活動はずっと行われてきた。このことについて判断するつもりはない。それがわれわれの社会の性質だ」と語った。

 しかし、スパイ行為に関してSchmidt氏が最も懸念しているのは、個人のプライバシーが踏みにじられたことでも、Googleなどの企業が政府に顧客データへのアクセスを与えるよう強制されていたことでもなかったと、The Guardianが報じている。

 「この問題がすべて知れ渡ったことによる本当の危険は、ほかの国々がきわめて厳重な暗号化を始めるようになって、われわれは一般に『バルカン化』と呼ぶのだが、事実上インターネットが分断されることだ。インターネットが国ごとに異なるものになっていくことだ」と、Schmidt氏は述べている。

 「そうなってしまうと非常にまずい。インターネットの機能する仕組みが破壊されてしまう。私はそれが心配だ」とSchmidt氏は言い、その直後、政府のスパイ行為は新しい問題ではないという発言があった。

Google会長Eric Schmidt氏(左)とテキサス州知事Rick Perry氏。「Moto X」を組み立てているテキサス州フォートワースにあるFlextronicsの工場を最近開設した際に撮影。
Google会長Eric Schmidt氏(左)とテキサス州知事Rick Perry氏。「Moto X」を組み立てているテキサス州フォートワースにあるFlextronicsの工場を最近開設した際に撮影。
提供:Eric Mack/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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