Appleとサムスン電子の法廷闘争で、裁判所文書からまた新しい秘密が流出している。残念ながら、それらの秘密はどれもそれほど興味深いものではない。
連邦地方裁判所のLucy Koh判事は、サムスン製品の販売差し止めを求めるAppleの要請を棄却する裁判所命令を出したとき、ある文書を公開して、両社に関する詳細をうっかり開示してしまった。Koh判事はその後、その文書を回収し、それらの詳細を修正した文書と取り換えた。Reutersは修正前の文書を入手することに成功している。
Reutersによると、それらの秘密はどれも驚愕すべきものではないという。それらの文書によって、Appleはサムスンを真の脅威と見なしていないことが明らかになった。Appleが独自に行った調査で、既存顧客がサムスンのスマートフォンを手に入れるために「iPhone」を手放す可能性は低いことが分かった。それよりも、サムスンはほかの「Android」スマートフォンメーカーの一部から市場シェアを奪うだろう。
その一方で、サムスンはAppleの供給がiPhoneの需要について行けないと主張した。両社は衝突しているにもかかわらず、サムスンはモバイルデバイス用のプロセッサなどのコンポーネントをAppleに供給している。しかし、Koh判事はサムスンの主張に懐疑的で、その理由として、Appleが長期的な需要に対応できることを示す証拠があることを挙げた。
その文書は、The Vergeが記事の中で引用した文書と同じものだった。The Vergeはその記事で、訴訟が始まる前の2010年11月、Appleがサムスンにライセンシング契約を提案したことを報じた。その提案は、Appleが一時期、Androidパートナーとの協力に前向きだったことを示唆している。それは、AppleがAndroidの勢いを止めようとしているという一般的な認識と対照的だ。
The Vergeはその文書を引用して、Appleが同社テクノロジのライセンスをNokiaとIBMに供与したことも報じた。
さらにThe Vergeの報道によると、サムスンがAppleの意匠を侵害するのを避けられるように、Appleはデザインに関する代替案をいくつかサムスンに提示したという。携帯電話に関して、Appleは長方形以外の形状や角が丸い形状、デバイスの前面により多くの要素を追加することなどを提案した。タブレットに関しては、画面周辺のフレームを分厚くすることや、完全な平面ではない前面、より分厚いデザイン、そして携帯電話のときと同様に長方形以外のデザインを提案した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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