米国時間11月11日は、サンフランシスコのベイエリアのニューメディアコミュニティーにとって暗い1日となった。
この日、同コミュニティーでは多くの悪いニュースが流れた。最新のニュースは、ブロギングソフトウェア企業のSix Apartが、200人以上いる従業員のおよそ8%をレイオフするというものだ。最高経営責任者(CEO)であるChris Alden氏は同社公開ブログの中で、この人員削減を発表した。「フルタイム従業員のおよそ8%を削減し、2009年に備え組織改革を実施している」(Alden氏)
Six Apartは、成長しているように見える。Alden氏は、「2008年第4四半期は、過去最高の四半期売上高を記録しそうだ。また、売り上げからのキャッシュフロー、過去の資金、LiveJournalの売却で、2009年以降は十分な資金が確保できる」と述べている。しかし、経済危機の影響がシリコンバレーやサンフランシスコの技術産業にも及ぼうとしている今、同社が合理化の必要性を感じているのは明らかである。
11日にはまた、Six Apart以外にもWired.comやCurrent TVのレイオフの明らかになっている。その他にもすでに多くの企業が人員削減に乗り出している。
Alden氏は、「では、なぜわれわれは今、これ(人員削減)を行うのか」と述べ、理由を次のように説明している。「第1に、最近の多くの企業と同様に、われわれは今後を見越して低コストの維持に取り組んでいる。第2に、2008年には実にさまざまな変化があったが、2009年の市場の変化を見据え、それに合わせて組織を再調整する必要がある」
Alden氏はブログ投稿の中で、同社が行う改革について説明している。具体例としては、マーケティンググループ、コミュニティーグループ、サポートグループを統合すること、Six Apartプロフェッショナルサービスグループを強化し、同グループに他部署の人員を投入すること(同グループの新規採用は継続する)、オペレーション、ホステッドエンジニアリング、分析、インフラストラクチャ、オープンプラットフォームの各部門の人員で構成される技術チームを設置すること、Six Apart Media広告プログラムを引き続き推進すること、だという。
Alden氏はまた、コスト削減策の一環として、Alden氏やそのほかの幹部の給料を15%カットしたと付け加えた。
メディア業界全体でレイオフが勢いを増すなか、現在職に就いている人々も不安を募らせているに違いない。しかし、事態はすぐには好転しなさそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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