朗報としては、AMDは第2四半期末には、待ちに待った新製品を発表する。同社社長兼最高執行責任者(COO)であるDirk Meyer氏は、それぞれサーバとデスクトップ向けの4コアチップ「Barcelona」および「Phenom」により、これらの市場におけるAMDの業績は改善するにちがいないと述べた。また、AMDは第2四半期に、同社が初めてノートPC専用に設計したプロセッサもリリースする予定である。
しかしAMDは、これらの新製品があるにもかかわらず、第2四半期は例年の季節的な傾向に従って、売り上げが減少すると予測している。第2四半期は、新学期シーズンやクリスマスなどの活性剤的なイベントが何もなく、PCおよびサーバ業界においては1年の中で最も動きの少ない時期である。
Ruiz氏が「Asset Light」戦略というフレーズを口にし始めてから1年たったところで、この実体の見えない戦略について詳しく聞いてみたいところだが、製造部門のコスト削減に対するAMDの計画については、未だ明らかにされていない。Ruiz氏は、「(より詳細な情報を)知りたいと思われていることはわかっているが、その詳細を示すことができず申し訳なく思っている」と、非常に残念そうに述べた。
AMDは2008年第1四半期まで、5四半期連続で赤字を計上しており、2008年第1四半期は少なくとも3億5000万ドルを損失している。同社がどのような思いで、これほど長期にわたって赤字を計上し続けているかは想像に絶する。同社の2007年初めから2008年3月末までの損失は、合計37億ドルにものぼる。
Ruiz氏は、2008年第3四半期にはAMDの利益を増加させると約束した。不透明な経済情勢に立ち向かい、大規模なコスト削減を実施し、そしていくらかの運をかけて、販売促進を図る予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力