Standard & Poor'sが、Googleの株式をS&P 500インデックスに組み入れると発表したことを受け、Googleの株価は米国時間24日午前の取引中に7.9%上昇した。
この1年間で2倍以上上昇したGoogleの株価は、3月31日の取引終了後にS&P 500に組み入れられる。各種のインデックスファンドがGoogle株を買いに走ることになるため、投資家らはこの動きを歓迎するとみられる。
Bear StearnsアナリストのRobert Peck氏は、Googleは優良株で構成される同インデックスのなかでも上位30社に入るとの予測を示した。Peck氏は24日付けの調査メモの中で、S&P 500への組み入れにより、Google株の約7%がインデックスファンドの資金でロックアップされることになることから、「同社株の市場供給量が事実上減少する可能性があると思われる。供給量が減少すれば、均衡価格が上昇するはずだ」と述べている。
Merrill LynchアナリストのLauren Fine氏によると、Merrill LynchはGoogleの格付けを「ニュートラル」にしたままだという。同氏は、「特にGoogleの株価は現在のレベルであればいっそう魅力的なことから、このニュースは株価上昇の好材料になると思う。しかし、今年の売上の伸びと利幅との拮抗を示す指標が複数出ており、少なくとも同社の第1四半期決算まで、取引高はこのまま推移する可能性が高い」と調査メモに記している。
Googleの株式はこの日、Nasdaqの前場で26ドル99セント(約7.9%)上昇し368ドル88セントの値を付けた。同社株は1月上旬、2004年8月の株式公開以来最高値となる471ドル63セントを付けたが、その後同社の利益が上場後初めて予想値を下回り、今後の成長を悲観視するニュースが流れるなかで下落していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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