しかし、Dellの効率性がAlienwareの製品開発工程にダメージを与えることはないと、Gonzalez氏は言う。「われわれは効率性のために製品のデザインを犠牲にするつもりはない」(Gonzalez氏)
Alienwareはまた、Advanced Micro Devices(AMD)とIntelのプロセッサを使ったPCの販売を継続すると言う。DellはIntelとの独占契約を結んでいるが、この契約がAlienwareのAMDおよびIntelとの関係に影響を与えることはない。
「(Dellの商品計画について)語ることはできないが、われわれの視点から見て何も変わらない」とGonzalez氏は言う。
買収の噂が流れた当初、アナリストはこの話に懐疑的だった。そして一部のアナリストは買収発表後も懐疑的な姿勢を維持している。
「依然として、これは良くないアイデア、良くない組み合わせだと思う」と言うのは、NPD TechworldのアナリストStephen Baker氏だ。Alienwareの顧客は、ゲーマーのニーズを理解する技術主導型企業というイメージもあって同社の製品を購入している。一方、こういった客層はDellを古臭い企業向けPCメーカーと見ている。
Alienwareの運営はDellとは別になり、Dellのことを自社サイトでは宣伝しないとGonzalez氏は言うが、Alienwareの顧客はとても頭が良いので同社の親会社はDellだということに気がつくはずだと、Baker氏は言う。
今回の買収は、Dellが一般向けPC戦略の見直しを強いられていることも意味すると、Endpoint Technologies Associatesの主席アナリストRoger Kay氏は言う。Dellは多大な努力を払いハイエンドデスクトップの「XPS」シリーズと、ゲーマーやマルチメディア志向の強いユーザー用のノートブックの開発に励んできた。そして現在、これらの機種はAlienwareの一部製品と競合しているようだと、Kay氏は指摘する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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