組み込みソフトウェアを専門とするWind River Systemsは、Boeingとの多額な契約を受注した。Boeingは、Wind Riverのソフトウェア開発ツールを使用して、米陸軍のある大規模なプロジェクト用にプログラムを開発するという。
Boeingのプログラマー約2000人が「Wind River Workbench」を使い「Future Combat System」という米陸軍のプロジェクト用にソフトウェアを開発する予定だ。同社は米国時間3月17日、正式に発表した。同プロジェクトでは、兵士の装備や軍事通信用ネットワーク、そして、無人航空機を含む18種類の新戦闘システムなどにおいて、幅広いコンピュータテクノロジの使用が計画されている。
Wind Riverによれば、Workbenchの費用は、開発者1人当たり平均7000ドルから1万ドルなので、今回の契約は約1400万ドルから2000万ドルの規模になるという。また、同社の「VxWorks」やLinuxなどの製品が装備の一部に使用される場合もあり、副次的な売上が見込める可能性もある。
Wind Riverにとって、今回の契約は非常に大きな契約となる。ちなみに、同社が1月31日に発表した2006年第4四半期の決算では、計上された利益は7020万ドルだった。
Workbenchはオープンソースの開発ツールプロジェクト「Eclipse」がベースとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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