Bloombergの米国時間7月15日付けの記事によると、Appleでは最上層である最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏にいたるまで「iPhone 4」のアンテナ問題が伝達されていたという。
同記事によると、AppleのシニアアンテナエンジニアであるRuben Caballero氏は計画ミーティングにおいて、iPhone 4の外部アンテナが受信問題を引き起こす恐れがあるという懸念を示し、2009年にJobs氏にそれを伝えたという。
また、同記事の別の人物によると、ある電話サービスプロバイダはアンテナ問題を検出していたという。
Appleは、2010年6月にiPhone 4が顧客らの手に渡ったほぼその日から、アンテナ問題の対応に追われている。一部のiPhone 4ユーザーは、ある特定の持ち方(本体の左下部分を覆った場合という報告が多い)で同端末を握ると、電話の受信感度が低下するか、または完全に受信できなくなると報告している。
Appleは当初、これは任意の電話に共通する問題であると述べ、顧客に対し、別の持ち方で電話を持つか、ゴム製ケースを購入するよう提案していた。しかしそれでは顧客の不満は収まらないようであったため、数日後Appleは、原因は実はソフトウェアに関連するものであった(電話の受信強度バーの表示本数に誤りがあり、この誤りは2007年から存在していた)として、次のアップデートでこれを修正できるはずだと述べた。
太平洋夏時間午後2時45分の更新情報:Appleは、Jobs氏がiPhone 4のローンチ前からアンテナ問題を認識していたというBloombergの記事を否定した。Appleの広報担当者はThe Wall Street Journalに向けた15日午後の声明で、「Bloomberg BusinessWeekには、できるものなら本件を裏付けるうわさ以外の何かを提示するよう求めたい。記事はまったく真実ではない」と述べた。
しかしThe Wall Street Journal独自の複数の情報筋は、AppleのエンジニアらがiPhone 4のアンテナ設計に問題が生じ得ることを「1年も前から」認識していたが、デザインを気に入っていたJobs氏が彼らの意見を却下したとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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