Consumer Reportsが盛んに論じられているアンテナ問題を理由に「iPhone 4」を推奨しないと発表したことを受け、Appleに同機器のリコールを求める声が上がっている。
Bernstein ResearchのアナリストToni Sacconaghi氏の試算によると、リコールはAppleの名声を損なう可能性があるが、多大な費用がかかる取り組みになるのは確実だという。Sacconaghi氏は米国時間7月13日のリサーチノートの中で、「iPhone 4の製品全体を対象とするリコールは、まずあり得ない」としながらも、Appleにとって約15億ドル(同社の手持ち資金全体の3.5%)の負担になると見積もった。
より可能性が高い(そして安価な)方法は、Appleが各iPhone 4にゴム製のバンパーケースを無料配布するというものだ。iPhone 4は外装の帯状の金属にアンテナが組み込まれているが、バンパーは素手がアンテナに接触することを防ぐ。Appleはゴム製バンパーに29ドルの小売価格をつけているが、Bernstein Researchの試算によると、iPhone 4の顧客に無料で配布した場合は1台あたり1ドルの出費になるという。
Sacconaghi氏はノートに次のように書いた。「これならば直ちに実施が可能で、Consumer Reportsの懸念に対する直接的な対処になり、財務的にも影響が小さい。これはAppleに対して、iPhoneに設計の問題があると『認める』よう強いることになる。だがわれわれは、アンテナ問題への消費者の認識が高まっており、問題を退けたり無視したりするのではなく解決策を打ち出すことが最も適切だと考える」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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