AppleのiPhone向けアプリケーションストアの人気が高まり、これに対するPalmおよびGoogleも勢力を強めようと努める中で、In-Statが米国時間3月24日に発表した調査リポートによれば、モバイルアプリケーションストアを利用するスマートフォンユーザー数は、2013年には1億人に達することになるという。
現在のところ、モバイルアプリケーションストアにアクセスしているスマートフォンユーザー数は、その予測される1億人の約4分の1に過ぎず、大半がiPhoneユーザーで占められている。
しかしながら、Googleが、サードパーティーの開発者に対して、Androidを搭載するスマートフォンの採用をアピールし、Palmが、大きな期待を集める「Palm Pre」スマートフォンの発売を今夏に控える中で、In-Statは、モバイルアプリケーションストアにスマートフォンからアクセスするユーザー数が、2013年までに4倍に急増するとにらんでいると、同社のアナリスト主任であるDavid Chamberlain氏は述べた。
こうしたスマートフォンは、特定のモバイルOS向けにプログラムを作成する、どの開発者からのアプリケーションでも受け付けるオープンなプラットフォームがベースになっており、開発されたアプリケーションは、携帯電話キャリアの手を離れて、モバイルアプリケーションストア上で、自由に有料販売または無料配布される仕組みになっている。
Chamberlain氏は、2013年までに、全スマートフォンユーザーの3分の1となる1億人が、モバイルアプリケーションストアへとアクセス可能になるとの予測を発表した。現在のところは、まだごく一部のスマートフォンユーザーのみにアクセスが限られており、しかもその大半がAppleのiPhoneユーザーであると、Chamberlain氏は述べている。
また、現在は多くのアプリケーションが無料で提供されているものの、サードパーティーの開発者やモバイルアプリケーションストアの運営者が、広告ベースで売り上げを確保するのは困難であると気づくにつれて、この状況も変化する可能性が高い。
Chamberlain氏は「もしCoca-Colaがスーバーボウルの広告枠を買えば、実際のところ、どれほどの人が広告を見たのかを、Nielsenによって調査可能である。だが、モバイルアプリケーションの場合、第三者が(広告閲覧状況を)独自に調査することができない」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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