総務省が毎年行なっている、国内コンテンツ市場と流通状況の分析調査「メディア・ソフトの制作及び流通の実態」の調査結果が7月2日、公表された。
調査によると、2006年の国内におけるコンテンツ市場規模は11兆4000億円。前年比1.4%増となり、2003年以降継続して増加が認められた。メディア別では、映像系ソフト(テレビ番組、映画等)が前年比2.1%増の5兆4195億円、音声系ソフト(音楽、ラジオ番組等)が同7.5%増の1兆354億円で、コンテンツ市場全体をけん引する形となった。
また、コンテンツの2次利用市場が前年比の4.1%増加し、2兆4974億円。コンテンツ市場全体の約22%を占め、市場規模が拡大した。
一方、コンテンツの流通経路においてはパソコン、携帯電話を利用したネットワーク経由の流通市場も高い伸びを示し、2005年の8068億円から8763億円へと8.6%増加した。
インターネット利用者で有料コンテンツを利用している割合は48.6%となった。このうち約3割はパソコンと携帯電話を併用して利用しているが、直近1カ月の利用状況では、携帯電話だけで利用しているユーザーが23.8%で最も多かった。
インターネットの有料コンテンツ利用者1人当たりの1カ月の利用金額では、映像系が最も高く1395円。次いで、音声系が462円、テキスト系が211円の順となった。
また、パソコンでの利用金額は1970円、携帯電話では688円だった。
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