デザインに関しては、カードだけでなく申込書や請求書に至るまでを、グッドデザインカンパニー アート・ディレクターの水野学氏が担当した。社名の「DoCoMo」と未知数を意味する「X」を組み合わせたDCMXというネーミングやロゴマークなども水野氏の手によるものだ。さらに、作曲家の小久保隆氏、工業デザイナーの山中俊治氏、デザイナーの文田昭仁氏、クリエーティブ・ディレクターの友原琢也氏、コピーライターの太田恵美氏なども参加している。
ドコモならではの特典としては、利用額に応じてドコモポイントが加算されるようにした。このポイントは端末の購入時に利用できるほか、故障修理時の割引や、景品との交換ができる。
「年間で1兆4400億円の与信枠をドコモが提供」
DCMXのサービスメニューには「DCMX mini」「DCMX」「DCMX GOLD」という3種類を用意した。DCMX miniは利用限度額が月額1万円で、カードは発行しない。おサイフケータイを読み取り機にかざすだけでサインやPINと呼ばれる暗証番号なしに決済可能だ。請求は携帯電話料金と合算した形でなされる。
「ドコモがおサイフケータイのユーザーに月々1万円与信すると考えてもらえばいい。現在おサイフケータイの契約数は1200万件のため、月額1億2000万円、年間で1兆4400億円の与信枠を提供するということだ」(夏野氏)
DCMXは、カードの発行を伴う利用限度額が20万円以上のサービス。おサイフケータイでの利用には、1件の利用料金が1万円を超える場合にPINと呼ばれる暗証番号の入力が必要となる。カードの場合はVISAもしくはMasterCardを利用する予定で、、一般的なサービスと同じく決済時に暗証番号もしくはサインが必要だ。支払方法は一括、分割、リボルビングが選べ、携帯電話料金とは別請求になる。利用額に応じてドコモポイントが加算されるほか、キャッシング機能の提供も予定されている。
DCMX GOLDについてはさらに上級のサービスが予想されるが、現在のところ内容および提供開始時期ともに未定となっている。なお、DCMX miniは小学生を除く満12歳以上から、DCMXは高校生を除く満18歳以上から申し込みが可能。年会費はどちらも無料だが、DCMXに関しては次年度以降に年間に一度も利用されなかった場合のみ、年会費(税込1312円)が必要になる。
サービスの開始時期は、DCMX miniが4月28日から、DCMXが5月下旬からとなる予定。なお、4月28日には表参道にDCMXのコンセプトカフェ「DCMX cafe」を、2006年5月下旬に新宿区にDCMXフラッグショップ「DCMX SITE」をオープンする予定だ。初年度の加入目標数について夏野氏は「現状で数字は出せないが、iモードと同じくらいの普及スピードを目標としている」と語った。
DCMXのクレジットカード |
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