「mixiアプリ」効果でmixiの総利用時間が急増--ネットレイティングス調べ

新澤公介(編集部)2009年11月26日 15時28分

 ネットレイティングスは11月26日、ニールセン・ネットレイティングスが提供するインターネット利用動向調査「NetView」の10月データをまとめたレポートを発表した。レポートによると、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」の総利用時間が急増してYouTubeを上回り、Yahoo!に次ぐ2位になっている。

 同調査によると、mixiの総利用時間は8月から10月にかけて急増しているという。ミクシィは8月24日、ゲームなどのアプリケーションをmixi上で利用できる「mixiアプリ」を公開したが、これが総利用時間の増加をもたらしているとしている。また、直近6カ月で利用者数は横ばいに推移している一方、総利用時間は9月から大きく増加したため、1人あたりの利用時間も伸びているという。

mixiの利用者数と総利用時間の推移 mixiの利用者数と総利用時間の推移

 mixiは、ほかのサイトに比べて利用者数が少ないにもかかわらず、1人あたりの訪問回数ではYahoo!に次ぐ多さとなっており、非常にロイヤリティの高いメディアである、とネットレイティングスでは分析する。

総利用時間ランキング(2009年10月、家庭と職場からのアクセス)
順位サイト総利用時間(分)利用者数(人)一人あたりの訪問回数
1Yahoo!144億8860万50005204万800028.1
2mixi26億8489万2000888万600019.8
3You Tube22億9896万20002361万40006.5
4Google21億3956万60003473万700014.1
5Microsoft19億4698万20003151万90006.4
6Rakuten17億9259万40002915万10008.3
7MSN/Windows Live/Bing13億2071万10002363万900012.0
8FC211億5829万50002986万70008.2
9Apple10億8622万20001558万70005.8
10Ameba9億3882万30002179万40007.4

 ネットレイティングスのシニアアナリストの鈴木成典氏は、「mixi上で公開されているmixiアプリのランキングを見ると、数百万人の利用者を獲得しているものもあり、その人気ぶりを知ることができる」とコメント。さらに、「企業にとっては、mixiの持つ、精度の高いユーザーターゲティングやコミュニティ利用といった媒体特性を生かすことで、従来のような自社サイトや特設サイトでゲームコンテンツなどを展開するのとは異なるプロモーション効果が期待できるかもしれない」と述べている。

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