ネットレイティングスは10月27日、ニールセン・ネットレイティングスが提供するインターネット利用動向調査「NetView」の9月データを発表した。GyaOとYahoo!動画が統合してリニューアルされた「GyaO!」の利用者数が、ニコニコ動画を抜いて動画サイトで第2位になったという。
ヤフーは4月、USENからGyaOの株式を取得して子会社化。9月にはGyaOとYahoo!動画を統合した。ネットレイティングスによると、GyaO!のサイト利用者数は1190万人となり、YouTubeの2248万人に次ぐ数になったという。なお、ニコニコ動画は801万人で第3位だった。
ユーザー1人あたりの平均訪問回数や平均利用時間を見ると、YouTubeやニコニコ動画に比べて、GyaO!は平均訪問回数が少なく、平均利用時間も短いという。ネットレイティングスでは、「著作権処理済みの動画のみを配信しているGyaO!と、ユーザーからの投稿も受け付けているYouTube、ニコニコ動画のような動画共有サイトでは、サイトへのロイヤリティに大きな違いがでている」と分析している。このほか、利用者構成では、GyaO!はYouTube、ニコニコ動画に比べて20歳未満、および20代が少ないとのことだ。
ネットレイティングス シニアアナリストの鈴木成典氏は、「統合前のGyaOとYahoo!動画は利用者の重複率が高くなかったため、統合後の利用者数がニコニコ動画を上回るであろうという予想通りの結果になった」とコメント。さらに、「今後の競争のポイントの1つとして著作権処理済みコンテンツの充実が挙げられる。どのサイトもまだまだ充実させる余地があり、コンテンツホルダーとの今後の提携強化に注目だ」と述べている。
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