携帯電話とPCには5つの大きな違いがある。PCのSEOのノウハウを携帯電話にそのまま転用しても成功には結びつかない。両者の違いを踏まえてモバイル独自の対策を実施する必要がある。下記に挙げた5つの違いについて順番に解説していく。
SEOで最も重要な要素のひとつが対策するキーワードだ。携帯電話ならではの特徴と、PCとの共通点が見えてきた。
ほぼすべての端末には予告変換機能が搭載されており、はじめの1文字2文字を入力すれば、大抵は自分の意図する単語が表示される。固有名詞が辞書に登録されているため、「L’Arc〜en〜Ciel」「Mr.children」などのアーティスト名や「LOUIS VUITTON」などのブランド名が正確に入力される傾向が強い。
また、「待ち受け」と「待受け」、「待受」のように複数の表記が存在する単語があるが、これらも予告変換の影響を強く受ける。上記の例では、予告変換で一番初めに表示される「待ち受け」の検索が最も多いようだ。
アウンコンサルティング、インデックス、ポイントオンの3社で実施したアンケート調査では、「携帯電話の検索エンジンに不満な点は?」という問いに対して、13%のユーザーが「検索ボックスへの入力が面倒」と回等した。
これを多く見るか少なく見るかであるが、PCのキーボードによる入力になれたユーザーからすると少なく感じられるのではないだろうか。しかし、携帯電話を主として使うユーザーにとってはテンキーを使った入力はそれほど苦にならないようである。
2007年4月に開かれた「次世代モバイル技術セミナー」のGoogleの講演によると、上位100のキーワードが検索された割合はわずか12%であるという。
また、病院検索サービスを提供するサイトの検索キーワードを調査すると、「東京都 病院」や「北区 赤羽 眼科」などのように2語、3語を組み合わせた検索キーワードを用いて流入する割合が過半数となっていた。このように携帯電話の検索においても多様なキーワードが利用されており、「ロングテール化」が進んでいると言える。
検索エンジンの基本的な仕組みは同じであるが、その動作についてはPCと大きく異なる部分がある。
携帯電話もPCも検索システムに大きな違いはない。クローラーがウェブページを読み込み、インデックスが作成され、キーワードが投げられるたびにアルゴリズムによって順位が決定し、検索結果が返される仕組みだ。
だが、注意しなければいけないのは、「クロールの頻度」と「インデックスの更新頻度」だ。CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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