Microsoftビジネス部門のプレジデントであるStephen Elop氏は、何カ月にもわたる企業への「Office 2010」の宣伝活動の末に、この製品の販売を開始することに胸を躍らせている。
Office 2010が店頭に並ぶのは1カ月先だが、大企業は現在、Officeと「SharePoint」の最新版を購入できる。今回のバージョンで、Officeはいくつかの新しい環境で使用できるようになるが、その中で最も重要なのが、ウェブブラウザで使えるようになることだ。
新しいOfficeでは、デスクトップ環境で動作する従来型のアプリケーションに加えて、ウェブベースの「Excel」「Office」「PowerPoint」「OneNote」を提供する。企業はウェブベースのOfficeを新しいSharePoint経由で従業員に提供できる。一方、消費者は近々、「Windows Live」経由でウェブ版Officeを無料で利用できるようになる予定だ。
Elop氏は、競合企業がなんと言おうと、そうした進化は、新しいOfficeが魅力的なアップグレードであることの理由の1つだとしている。
米CNETが先週行ったインタビューで、Elop氏は「われわれは、PC、携帯電話、ブラウザの枠を越えて、最高のプロダクティビティエクスペリエンスを提供することに重点的に取り組んでいる」と述べた。これはもちろん新しい「Office Web Apps」のことだが、写真や動画の編集など強力なデスクトップ機能や、新しい携帯デバイス用Officeのことでもある(ただし「iPhone」向けでないのは明らかだ)。
以下は、インタビューの内容を編集したものだ。
Elop氏:素晴らしい質問ですね。われわれは、PC、携帯電話、ブラウザの枠を越えて、最高のプロダクティビティエクスペリエンスを提供することに重点的に取り組んでいます。また、個人ユーザーに関しては、ソーシャルネットワーキング機能や、われわれが導入してきたリッチなクラウドテクノロジなど、さまざまな機能を活用して、共同作業を可能にすることに特に力を注いでいます。そして3点目としては、人々が確実にアイデアを生みだし、仕事のコスト効率や生産性を高められるように取り組んでいます。
一方、IT専門家にとっては、クラウド機能、そしてSharePointと「Exchange Server」に導入されてきた数多くの機能を活用できるという意味で、新しいOfficeにはさまざまなチャンスがあります。
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