「Office 2010」の企業への販売戦略--MSビジネス担当プレジデントに聞く - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年05月17日 07時30分

--プロダクティビティスイートの一般的なユーザーが求める機能の中で、Office 2010にはあって、「Google Docs」や従来のOfficeにはなかった機能をいくつか簡単に挙げていただけますか。

Elop氏:もちろんです。電子メールやさまざまな形式のコミュニケーションに「Outlook」を使っているユーザーには、コミュニケーションをより効果的に管理できるように導入された、さまざまな機能があります。その中では、面倒なコミュニケーションスレッドは無視されていて、複雑なコミュニケーションパターンを扱う高度な会話ビューとの連携機能や、「Outlook Social Connector」を経由した、LinkedIn、MySpace、Facebookなどの数多くのソーシャルネットワーキング環境との相互運用を実現しています。

 そのことは「Word」「PowerPoint」「Excel」などのプロダクティビティアプリケーションに関係があります。われわれが積極的に導入している機能には、例えば、PowerPointプレゼンテーション内にある動画を編集して、すぐに使えるようにする機能や、Wordでドキュメントを共同で作成して、十分な作業環境で複数の人が同時に同じドキュメント上で作業できる機能があります。

--Googleの主張、あるいは主張の1つとして、企業は、Officeの利用を購入済みのバージョンにとどめて、連携やブラウザベースの編集などの作業には「Google Apps」へ移行すべきだというものがあります。その戦略に反対する意見としては、どのようなものがありますか。

Elop氏:Office 2010を支持する意見としては、人々がPC、携帯電話、ブラウザを大いに連携させて作業しているということがあると思います。状況が異なれば、違った方法で作業する必要があります。営業担当者がPowerPointプレゼンテーションの簡単な編集をする必要があり、その作業をブラウザで効果的に行えることもあるでしょう。またある時には、ユーザーはもっとリッチな形式のコミュニケーションを作成します。この場合には、PC上のクライアントアプリケーションで作業するかもしれません。つまり、それはまさに、完全なプロダクティビティエクスペリエンスへとつながる、こうしたさまざまな環境すべてを認めるということです。

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