続いて、アップル製品全体に対するイメージについての質問です。アップルの製品といえばMac以外に、大人気ポータブルプレーヤー「iPod」、ハイテク携帯電話「iPhone」などがあります。そろってシンプルなフォルムが特徴的なアップル製品ですが、一般消費者はどう思っているのでしょうか。
●アップル製品に対してどのようなイメージをお持ちですか?(3つまで回答可。上位10件まで)
1 | デザインが優れている | 61.0% |
2 | 革新的 | 32.0% |
3 | 使いにくい | 24.3% |
4 | 価格が高い | 22.4% |
5 | 使いやすい | 11.6% |
6 | その他 | 8.0% |
7 | 壊れやすい | 5.0% |
8 | 普遍的 | 3.9% |
9 | サポート対応が悪い | 3.6% |
10 | 価格が安い | 2.8% |
「デザインが優れている」(61.0%)が、2位の「革新的」(32.0%)を引き離して、首位となりました。やはり「アップル製品=洗練されたデザイン」というイメージが広く根付いているのかもしれません。一方で、3位「使いにくい」(24.3%)、4位「価格が高い」(22.4%)などのネガティブな意見もあります。
その中で特に注目すべきなのは、「使いにくい」(24.3%)という意見が「使いやすい」(11.6%)という意見を上回っていることです。直感的な操作性を実現した「iPod Touch」や「iPhone」を発売するなど、「シンプルさと分かりやすさ」を身上とするアップルですが、消費者にとっては「使いにくい」というイメージがあるようです。これはあるいは、Windows OSしか使用していない人が、使用したことのないアップル製品に対して抱く使い勝手の違いを懸念しているということかもしれません。
この質問は、あくまでイメージを聞いているので、必ずしも実際の製品に当てはまるとは限りません。しかし、企業や製品のイメージが消費行動に影響することもあります。アップル製品には「デザインが優れて、革新的」な反面、「使いにくくて、高価」という、プラスとマイナスのイメージがあるようですが、アップルにとって後者は払拭したいところでしょう。
最後に、アップル製品(ハードウエア)で何を使っているのかを質問しました。やはり、売れ行き好調の「iPod」に回答が集中しそうですが、どうでしょうか。
●現在お使いのアップル製品がありますか?(複数回答可。上位10件まで)
1 | 使用していない | 73.3% |
2 | iPod nano | 13.1% |
3 | 過去の世代のiPod | 7.6% |
4 | iMac | 3.5% |
5 | その他 | 2.3% |
6 | iPod classic | 2.1% |
7 | MacBook | 1.5% |
8 | iPod touch | 1.3% |
9 | Mac Pro | 0.4% |
10 | Mac mini | 0.3% |
アップル製品は「使用していない」(73.3%)という回答がいちばんでした。続く2位と3位は、「iPod nano」(13.1%)、「過去の世代のiPod」(7.6%)とiPodシリーズが続きます。つづいて「iMac」(3.5%)が4位にランクインしていますが、割合は少なめです。アップル製品の利用者は予想通りiPodの利用者がほとんどで、Macの利用者の方は少数でした。
300以上の多彩な機能を持つ、アップルの新製品「Mac OS X 10.5 Leopard」ですが、好調な売れ行きとは裏腹に一般ユーザーの認知はまだ低いようです。しかし、今やMacはWindowsOSのインストールも可能になっていますので、「優れたデザイン、革新的なアイデア」を手に入れたいと、乗り換えを検討している人もいるようです。「iPod」で成功を収めたアップルの、「快適でユニークな操作性」を追求する方向性は、徐々に一般ユーザー評価されていくのではないでしょうか。
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