Amazonは米国時間8月24日、独自の医療サービス「Amazon Care」を2022年末に終了することを従業員らに伝えた。Amazon Careは、遠隔医療の予約や看護師の自宅派遣といったサービスを、米国全土で企業の福利厚生として提供している。
同社は現在、医療に対する取り組みの縮小ではなく、むしろ強化を目指している。同社は7月、対面のクリニックとオンラインでプライマリーケア(1次医療)を提供するOne Medicalの買収を発表した。オンライン薬局を運営するPillPackを2018年に買収し、その後に開設した「Amazon Pharmacy」も運営している。
同社のヘルスサービス担当シニアバイスプレジデントであるNeil Lindsay氏は、Amazon Careは事業としては成功が見込めないと、電子メールで従業員らに伝えた。
「加入者はAmazon Careの多くの側面を気に入ってくれているが、われわれがターゲットとしてきた大企業顧客向けとしては、Amazon Careは十分に完全なサービスではなく、長期的には機能しない」とLindsay氏は述べた。
Amazon Careは2019年、同社の従業員に対する福利厚生として提供を開始。従業員の自宅を訪問したり電話に応対したりする医療従事者の派遣については、サードパーティー企業に頼っていた。Amazonはその後、他の企業が自社の従業員に提供できるサービスとして、これをパッケージ化した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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