世の中には、愛らしい野生動物や天体をテーマにした素晴らしい写真コンテンストがある。米航空宇宙局(NASA)の「Photographer of the Year」もその1つだ。同コンテストは、NASAで働いている写真家の業績を称えることを目的としている。
NASA本部の写真部門は米国時間7月6日、4回目となるこのコンテストの入賞者を発表した。その写真を見ると、NASAでいかにさまざまな取り組みが行われているのかが分かる。しかも、どの写真も実に美しい。なお、このコンテストは「ドキュメンテーション」「ポートレート」「人」「場所」という4つの部門で構成されている。
Congrats to the first place winners of NASA's fourth annual "Photographer of the Year" awards: Documentation: Norah Moran; Portrait: Josh Valcarcel; People: Denny Henry; and Places: Dominic Hart! https://t.co/Uw5T6IWsZn pic.twitter.com/7DGHqvdSoE
— NASA HQ PHOTO (@nasahqphoto) July 6, 2022
写真家のNorah Moran氏は、月や火星の地表を模してジョンソン宇宙センターに作られた岩場で夜間に月面地質調査のテストをしている2人のスタッフを捉えた魅力的な写真で「ドキュメンテーション」部門のトップに輝いた。将来月を探査する宇宙飛行士は、月面の地質を調査することになっている。
写真家のJosh Valcarel氏は、宇宙飛行士のThomas Marshburn氏に宇宙服を着用してポーズを取ってもらい、光が印象的なモノクロのポートレート作品を完成させた。Marshburn氏は2021年、「Space X Crew-3」のミッションで国際宇宙ステーションに滞在し、多忙な日々を過ごした。
写真家のDenny Henry氏は2021年の半ば、メリーランド州にあるゴダード宇宙飛行センターで、工学技術者のRyan Fischer氏が宇宙船の振動試験に使われるテーブルを準備している様子を撮影した。NASAの宇宙船開発の裏でこのような肉体労働が行われていることを示したこの写真は、「人」部門で最優秀賞を獲得している。
「場所」部門の最優秀作品は、まるでSF映画のCGIのようだ。写真家のDominic Hart氏は、米海軍のアクロバット飛行隊Blue Angelsの隊員らがカリフォルニア州のエイムズ研究センターにある風洞施設「National Full-Scale Aerodynamics Complex」を見学している様子を、印象的な構図で捉えた。施設がまるで人々を見下ろすかのようにそびえ立っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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