披露されたアルミニウム製の円筒は、SUVほどの大きさだった。高さは通常のバスケットボールのゴールと同じくらいで、展開するとバスケットボールのコート1つ分ほどの大きさになるソーラーパネルが収容される。実はこれは、米航空宇宙局(NASA)が建造している宇宙船で、惑星探査ミッション用としてはこれまでNASAが開発した中で最大サイズを誇る。計画では2024年10月に打ち上げられ、宇宙生命体が存在する可能性があると多くの科学者が考えている、地球外の世界を目指す旅に出る。
「Europa Clipper」と呼ばれるこの宇宙船が目指すのは、氷に覆われた木星の衛星「エウロパ」だ。
NASAは米国時間6月7日、完成したClipperの船体の姿がわかる画像をとうとう公開し、この野心的なミッションに「大きな節目」を迎えたと語った。
「今回の納入によって、われわれはEuropa Clipperの打ち上げと科学調査に一歩近づいたことになる」と、NASAのジェット推進研究所で同ミッションのプロジェクトマネージャーを務めるJordan Evans氏はコメントしている。
NASAはさらに、Clipperが誕生したジョン・ホプキンス大学応用物理研究所からジェット推進研究所内の真っ白なクリーンルームに移送される様子を、魅力的なタイムラプス動画で公開した。
この動画には、巨大な宇宙船が華々しく初披露され、大いに期待されているこれからの旅に向けて、所定の場所に固定される様子がはっきりと捉えられている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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