スマートグラスと仮想現実(VR)ヘッドセットは将来的に普及するかもしれないが、だからといって、私たちが近いうちにスマートフォンを手放すことはないだろう。そう語ったのは、「motorola edge+」発表に先だって米CNETとの独占インタビューに応じたMotorola Mobilityの顧客体験責任者のRuben Castano氏である。
メタバースがスマートグラスなどの未来のデバイスやスマートフォンに及ぼす影響について尋ねられたCastano氏は、「これからも、中心にはスマートフォンが居座るだろう」と答えた。「スマートフォンは非常に個人的なデバイスで、肌身離さず持ち歩くものだ」
Castano氏によると、人々がスマートグラスを日常的に使用する未来は、まだまだ先のことだという。当面の間は、スマートフォンからアクセスできるメタバースが最も大きな人気を得るだろう。「Minecraft」や「Fortnite」「Roblox」といったゲームは、今日のスマートフォンを通して存在するメタバースの例として挙げられてきた。
Castano氏はメタバースに言及し、「それは拡張された現実であり、さまざまな種類のものが存在する」と語った。「通常の消費者は今後も、こうしたメタバースやデジタルオーバーレイの多くにスマートフォンから直接アクセスできると思う」
Motorolaはスマートフォンで最もよく知られているが、スマートグラスなどの新興テクノロジーも模索している。新たに発表されたmotorola edge+スマートフォンは、Qualcommの拡張現実(AR)グラス向けソフトウェア開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces XR」をサポートする。親会社のLenovoも「ThinkReality A3」と呼ばれるスマートグラスを製造している。Motorolaは先ごろ、Verizonとともに「5G Neckband」を発表した。5G Neckbandの狙いは、コンピューティングコンポーネントをネックバンドに格納して、スマートグラスを軽量化することにある。
それを踏まえると、Castano氏がスマートグラスとメタバースについて考えてきているのは当然のことだ。スマートグラスは、メタバースにアクセスするための「次の段階」のデバイスになると同氏は言う。しかし、スマートグラスをスマートフォンの代替品とみなすべきではない。これら2つのデバイスは連携して動作する可能性が高いからだ。
「消費者はますます多くのスマートデバイスを利用できるようになっている」と同氏。「しかし、結局のところ、スマートフォンは彼らにとって、これからもずっと中心的な、コントローラーのような存在であり続けるだろう」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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