ニューヨーク市のスタテンアイランドにあるAmazonの倉庫で働く従業員らは米国時間2月2日、労働組合の結成を問う投票を正式に要請する嘆願書を全米労働関係委員会(NLRB)に提出したと発表した。この倉庫は、スタテンアイランドで労組結成投票を申請した、2つ目の同社施設となる。
「これは、Amazon従業員がついに自らの意見を主張するための勇敢な一歩を踏み出したという、歴史上の素晴らしい瞬間だ」と、この活動を推進する従業員グループのAmazon Labor Unionはツイートした。
Amazonの広報担当者は、この嘆願書についてNLRBからまだ通知を受けていないと述べた。NLRBにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
Amazonは、米国各地で複数の労組結成の動きに直面している。そのいずれかの取り組みが成功すれば、米国にあるAmazonの施設で初めての労働組合が結成されることになる。NLRBは1月、Amazon Labor Unionがスタテンアイランドの最初の施設で、労組結成投票を進めるのに十分な署名を集めたことを発表した。これとは別に、アラバマ州ベッセマーにあるAmazonの施設では今週、労組結成投票が始まる予定だ。
Amazonの施設だけでなく、労組結成に向けた気運は全米で高まっている。ニューヨーク州バッファローにあるStarbucksの1つの店舗では、Workers Unitedへの加入が従業員投票によって可決され、さらに50を超える店舗が労組結成を検討している。アウトドア用品店REIのニューヨークの店舗でも、労組結成を検討中だ。
一方NLRBは、労組結成投票に至るまでの過程でAmazonに労働法違反があったと判断し、ベッセマーの施設における投票結果を破棄した。スタテンアイランドでは、組合について検討している従業員に対しAmazonが尋問や監視をしたと指摘している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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