入院が好きな人などいない。大人であっても、入院は気が滅入るし怖いことかもしれないのに、病気の子供にとってその不安は、はるかに大きいに違いない。本田技研工業(ホンダ)はそうした病気の子供の不安を少しでも和らげたいと考え、病院での利用に特化した電動乗り物「Shogo」を開発し、米国時間12月20日に発表した。
この乗り物は、他の電動乗り物にかなり良く似ているが、ホンダは病院環境での利用を想定して、一からこれを開発した。Shogoは、ハンドルで操縦し、前進と後退用の2つの大きなパドルが付いている。ハンドル操作が難しい場合に、駆動輪を解除することのできるキャスター機構も、後部に装備されている。
また、点滴バッグだけでなく点滴ポンプ装置一式を保持するためのスタンド/ラックシステムが後部に装備されており、点滴投与が必要な子供も、点滴を外すことなく乗車できる。ラックシステムにはハンドルも付いていて、必要に応じて病院スタッフが乗り物を手動で押すことができる。
Shogoは、子供が自分で操縦して病院内を移動できるようにすることを目的としており、カリフォルニア州のChildren's Health of Orange County病院で既に使われている。
とても心温まる製品で、より多くの子供たちがこの楽しさを味わえるように、ホンダにはさらに多くのShogoを他の病院のためにも製造してほしい。しかし、今後の開発に向けて同社に提案するとしたら、VTECエンジン音だろう。きっと子供達をすぐに惹きつける要素になるはずだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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