イタリアの競争当局は現地時間12月9日、市場における優越的地位を乱用したとして、Amazonに11億2800万ユーロ(約1450億円)の罰金を科した。
今回の罰金は、同当局による調査結果を受けたもの。この調査では、Amazonが独自の物流サービス「Fulfilment by Amazon(FBA)」を利用して、競合する物流サービスを不利な状況に置いたと判断された。例えば、FBAは同社をよく利用する顧客のための有料サービス「Amazon Prime」に紐づけられており、FBAを利用するサードパーティー販売業者は、商品にPrimeのラベルが付されて顧客の目に留まりやすくなるなどのメリットがあるという。
Amazonは罰金に加えて、監視受託業者による行動監視を受けながら、Amazonを利用するサードパーティー販売業者に対して販売のメリットと可視性を提供することが求められる。
Amazonはこれに異議を唱えた。
「イタリア競争局(ICA)の決定に強く反対し、不服を申し立てる」と、Amazonの広報担当者は述べ、「提示された罰金と是正策は不当で過度なものだ」とした。
AmazonがEU競争法に抵触したのは、これが初めてではない。EUは2020年11月、独占禁止法に違反したとしてAmazonに警告し、同社に対する2度目の調査を発表している。同社は米国でも独占禁止法関連の調査を受けている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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