「Raspberry Pi」コンピューターファミリーの中で最も安価な「Raspberry Pi Zero」シリーズの新モデルが登場した。64ビットのクアッドコアプロセッサーを搭載した「Raspberry Pi Zero 2 W」で、価格はわずか15ドル(約1700円)だ。
英国の非営利団体Raspberry Pi財団がコンピュータープロジェクトの一環として現地時間10月28日に発表したPi Zero 2 Wは、1GHzのCPUを搭載する。同財団によると、2015年に発売した「Raspberry Pi Zero」と比較して、マルチスレッド性能が5倍向上したという。
65mm×30mmの基板にクアッドコアの64ビットCPU「ARM Cortex-A53」を搭載しており、クロック周波数は1GHzだ。「Raspberry Pi RP3A0」システムインパッケージ(SiP)を搭載し、BroadcomのSoC「BCM2710A1」(「Raspberry Pi 3」で採用されているものと同じだが、クロック数をやや下げている)と、512MBの低消費電力DDR2(LPDDR2)SDRAMを統合している。Raspberry Pi財団によると、アップグレードされたZero 2 Wのプロセッサーはマルチスレッド性能が大幅に向上しただけでなく、シングルスレッド性能も40%向上したという。
Pi Zero 2 Wは、Wi-FiとBluetoothの両方が利用できる。2.4GHz 802.11b/g/n無線LANとBluetooth 4.2に対応し、Bluetooth Low Energy(BLE)もサポートする。
物理的な接続性について見ると、microSDカードスロット、CSI-2カメラコネクター、USB On-The-Go(OTG)ポート、40ピンのGPIOヘッダーを備える。画面出力はmini HDMIポートを介して行う。Zero 2 Wは、サイズと接続性の仕様が似ている初代「Raspberry Pi Zero」および「Raspberry Pi Zero W」と互換性の高い代替品として使用できる。これはつまり、いま出回っているほとんどのRaspberry Pi Zero用ケースにぴったり収まるということでもある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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