英Raspberry Pi財団は、世界的な半導体不足により、RAM容量2GBの「Raspberry Pi 4」の価格を10ドル(約1140円)値上げした。
今回の値上げは一時的なものだが、新型コロナのパンデミックが始まって以来、チップのサプライチェーンがどれほど変化したかを示す新たな例だ。Raspberry Pi財団は、2020年2月に2GBのRaspberry Pi 4の価格を10ドル値下げして35ドル(約4000円)にしたが、現地時間10月21日をもって価格を45ドル(約5140円)に戻す。
半導体の供給不足により、当然ながら、Raspberry Piの生産にもブレーキがかかっている。代表のEben Upton氏によると、2021年の生産台数は、2020年とほぼ同じ700万台にとどまるという。パンデミック第1波のロックダウンで売り上げが伸びたこともあって、2020年はそれまでで最良の年でもあった。
2GBのRaspberry Pi 4を初めて値上げしたことにより、Raspberry Pi財団は、1GBのRaspberry Pi 4も35ドルで提供を再開する。同財団は、2GBモデルを値下げした際に1GBモデルの販売を中止していた。Upton氏によれば、1GBモデルの復活は、製品に2GBモデルを採用している業界の顧客を支援するためだという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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