Appleがドイツのミュンヘン市にEuropean Silicon Design Center(欧州シリコンデザインセンター)を新設する計画を明らかにした。ここはモデムをはじめとする、5Gや未来の無線技術を用いたソリューションの構築に集中して取り組む施設となる。Appleはミュンヘン市における同センターの建設と他の研究開発プロジェクトのため、今後3年間で10億ユーロ(約1290億円)以上を投じる計画だ。
Appleのプレスリリースによると、ミュンヘン市の新施設は、同社の拡大するセルラー部門の拠点になる。また、モバイルワイヤレス半導体およびソフトウェアの研究開発においては、欧州最大の拠点になる。
ミュンヘン市はすでに、Appleにとって欧州最大の技術ハブの地位にある。この街で働く1500人のエンジニアは、これまで「iPhone」や独自チップ「M1」を搭載する「Mac」を含む、各種デバイスの消費電力管理の向上を担ってきた。Appleが「iPad」やiPhone向けに独自チップの開発を始めてから今では10年以上が経つ。だが現在、同社は独自チップへのさらなる投資に力を入れると同時に、Macに関してはIntel製のチップからの移行を進めているという状況がある。移行の方針については、2020年6月に開催された開発者会議「WWDC 2020」でAppleが明らかにしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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