ソフトバンクとNAVER Corporation(NAVER)は2月24日、同日開催したLINEの臨時株主総会において、LINEの商号をAホールディングス(AHD)に変更することを決議したと発表した。変更予定日は2月28日。
なお、AHDは戦略的持株会社として、本経営統合後の新生ZHDの株式を65.3%保有する予定。ZHDとLINEは対等の精神に則って本経営統合を行うとし、親会社であるソフトバンクとNAVERは、AHDの株式を50%ずつ保有し、AHDはソフトバンクの連結子会社となる。
AHDの役員体制は、現在LINEの取締役を務める黄仁埈氏に加えて、ソフトバンクの経営陣から宮内謙氏および藤原和彦氏、NAVERの経営陣からは李海珍氏が、それぞれ3月1日付でAHDの常勤取締役に就任する。李海珍氏および宮内謙氏は、3月2日付でAHDの代表取締役に就任する予定だ。
加えて、小柴満信氏が3月1日付でAHDの社外取締役に就任する予定という。ソフトバンクがAHDの社外取締役として招請した小柴満信氏は、現在、JSRの取締役会長を務めており、半導体をはじめとする最新テクノロジー領域に明るく、またグローバルな事業展開の深い経験と見識をもつ経営者という。
経営統合をめぐっては、「最強のOne Teamを目指していきたい」とし、2019年11月にヤフー親会社のZホールディングスとLINEの経営統合を正式に発表。同12月にそれぞれの親会社であるソフトバンクおよびNAVERを含む4社間で最終合意したことを発表していた。
なお、AHDの「A」には、(1)「A-to-Z」の英語表現の意味の通り、グループ全体でシナジーを創出すること、(2)グループ全体でAIを活用した事業領域に注力していくこと、(3)まずはアジア(Asia)へ向けた事業展開を志向し、将来はグローバルへ事業を展開していくこと――の3つの両社経営陣の想いを込めたという。
今後、ソフトバンクとNAVERは、このAHDを通じて、本経営統合後の新生ZHDグループの事業成長をサポートする。また両社グループのそれぞれの事業領域における強みを生かしたシナジーを追求してグループの事業基盤と競争力を高め、グローバルレベルで勝ち抜ける企業グループ体制の構築を目指すとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス