ソフトバンク、ソフトバンク連結子会社のZホールディングス(ZHD)、NAVER 、NAVER連結子会社のLINEの4社は8月3日、ZHDとLINEの経営統合について、4社間で業務提携基本合意書を締結したと発表した。2021年3月での経営統合完了を目指す。
この経営統合は2019年11月に発表されたもので、もともと2020年10月での統合を目指していたもの。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大による影響などもあり、一部の国における競争法に基づく手続及び対応が完了していないとのことから、6月に遅延を予告。今回、経営統合の日程を改めて公表する形となった。
業務提携は、経営統合が完了するまでの間、統合最終契約に違反しない範囲において共同で事業展開を進めるために締結するもの。提携内容としては、4社間の組織再編(独占禁止法など企業結合審査の届出が別途必要なものを除く)に始まり、共同での採用活動・グループ間の人事異動・人事交流、共同開発・技術協力、共同での営業・プロモーション・キャンペーンの実施、営業の相互活用・顧客の相互送客をカバー。
さらに、ポイント・エコシステムの共通化、データの相互活用・ユーザー同意の取得(必要なプライバシーポリシーの改定などを含む)、LINEとヤフー(ZHD傘下)のID連携・サービス連携、ハードウェア・ソフトウェア・コンテンツ・インフラの共同調達、ステークホルダーとの協議・交渉、戦略にまつわる協議・事業計画の作成、サービスやプロダクトの統廃合・役割整理の意思決定など多岐に渡る。
なお、今回の業務提携は、経営統合に関する独占禁止法などにもとづく公正取引員会の承認、加えて国外競争法当局による承認が得られることが条件となる。
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