Appleが2024年に独自の電気自動運転車の生産を開始する計画だと、Reutersが米国時間12月21日に報じた。紆余曲折を経てきたこの「Project Titan」が、ここへきて新たな動きをみせているとのことだ。ただし、新型コロナウイルスの影響で生産開始が2025年以降になる可能性もあるという。
Reutersは複数の匿名情報筋の話として、Project Titanは一般市場向けの乗用車の開発を目指していると伝えた。
その話によると、AppleからTeslaに移籍していたDoug Field氏が2018年にAppleに復帰し業務を引き継いでから、Project Titanは「前進を遂げた」という。同プロジェクトではここ数年、幹部の入れ替わりが続いていた。
Reutersは、実際にAppleのバッテリー設計を目にしたという別の情報筋の話として、Appleの自動運転車の中核となる要素は「バッテリーのコストを『大幅に』抑え、走行距離を伸ばせる新たなバッテリー設計」だとも伝えている。
このバッテリーは「独自の『モノセル』設計」を採用し、個々のセルの容量を拡大するという。またAppleは、リチウムイオンよりも安全性の高いリン酸鉄リチウムと呼ばれるバッテリー技術を検討していると記事は伝えている。
Project Titanにはここ数年目立った動きがなかったが、Appleは自動運転車に改造した「Lexus」を複数台シリコンバレーで走らせるなど、さまざまな自動運転技術への取り組みを続けていたようだ。
またAppleは2019年、既存の乗用車を自動運転車に改造するキットを開発していたシリコンバレーの新興企業Drive.aiを買収している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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