なんの情報収集もせず、いきなり、水深も分からない海に飛び込んだりはしないだろう。同様に、新しい事業を始める場合だけでなく、会社内で新しいことを始める際にも、いきなり本番に臨むのではなく、調査や実験、試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ前に進めていくのが普通だ。しかし、そのやり方を理解していなかったり、適切な方法を用いなかったりすれば、前に進めることは困難だ。
ビジネスのアイデアを実現させるには、どのようなプロセスが必要で、どのような準備をすれば良いのか、分からない場合には本書のような助けが必要だ。本書には、チームを作り、アイデアを形にして、検証や調査を実施し、分析や議論を行って、プロトタイプを作ったりシミュレーションをしたりして、新たなビジネスを実現していくための手法と手順がまとめられている。見たことがあるという手法もあれば、「いったいこれは何だ?」という手法もあるかもしれない。それぞれに、コスト、エビデンスの強さ、準備時間、実行時間などの指標が付いているので、比較検討しやすい。
本書は、B5変形版と非常に大きな書籍であり、さらに、見開きで見た方が分かりやすいため、できるだけ紙の書籍を使うことをお勧めする。
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