プラスチックの背面も、指紋が残りやすい。レビューしたのはミッドナイトブルーであるため、クラウドホワイトに比べると指紋が目立ちやすい可能性はあるが、とにかく、曇りを取るために頻繁にボディを拭く必要があった。さらに、プラスチックの背面カバーを磨こうとして圧迫すると、割れるような音が聞こえる。このことが原因でNexus 6を見限ることはないにしても、650ドルのデバイスにしては、あまり良い感じはしない。
もちろん、この大きなデバイスが持つ最大の利点は、その大型なディスプレイだ。色鮮やかで、非常にシャープであり、没入感が高いこの6インチ弱のディスプレイは、メディア視聴に適している。ウェブページやHD動画、グラフィックスが充実したゲームなどはすべてなめらかに表示され、ダイナミックな色と鮮明な細部を両立している。
Nexus 6とGALAXY Note 4は、どちらもiPhone 6 Plusより解像度もピクセル密度も高く、特にGALAXY Note 4はこの3つの中で最大のピクセル密度を誇る。ただし、紙の上の数字では違いはあるものの、このレベルの解像度の違いは、人間の目では判別できない。拡大鏡を使って詳しく調べても、どのスクリーンも極めて鮮明ではっきりとして見え、違いは分からない。
Google Nexus 6 | サムスン GALAXY Note 4 | Apple iPhone 6 Plus | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.96インチAMOLED (2560×1440) | 5.7インチSuper AMOLED (2560×1440) | 5.5インチLCD (1920×1080) |
ピクセル密度 | 493ppi | 515ppi | 401ppi |
しかし、ほかにも気づいたことはあった。iPhoneのスクリーンはLCDであり、ほかの2つがAMOLEDディスプレイであるため、色温度には明らかな違いがある。GALAXY Note 4の緑、青、赤の色相はより飽和しており、リッチだった。iPhoneの白は、3つの中でもっとも白くて明るく、これは特に白がやや黄色がかっているNexus 6と並べて比較すると目立つ。黒がもっとも黒いのはGALAXY Note 4で、iPhone 6の黒は青みがかっており、Nexus 6はその中間だった。
どれが良いかというのは概して個人的な好みの問題だろう。GALAXY Note 4はディスプレイの色調を調整できるが、それでもこのスクリーンは最も迫力があった。しかし、色があまりリアルでないように見えることもある(特に肌の色)。それとは対極的に、iPhoneの発色はやや落ち着いているが、実物に近かった。Nexus 6は、そのちょうど中間だ。色の本物らしさはGALAXY Note 4よりも上だが、鮮やかさでは劣る。同時に、iPhone 6 Plusよりも鮮やかではあるが、色の正確さは劣っている。ただし、どのデバイスを選んでも、魅力的で開放的な体験が得られることは保証できる。
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