Windows PCやMac上の「Google Chrome」ブラウザを使用したり、Googleの「Chromebook Pixel」を使用することでもChromecastにコンテンツをキャストできる(その他の「Chromebook」製品でもサポートが予定されているという)。Chromecast用の拡張機能であるGoogle Castを使用すれば、Chrome上の任意のタブをテレビにミラーリングできる。ミラーリングの対象には、ブラウザ上で再生されている動画や楽曲、表示されている写真も含まれる。
画面のミラーリングというものは、とても素晴らしい機能であると思える(テレビでHuluの無料コンテンツが視聴できる!)。しかし、筆者が今までに試してみた製品はカクカクした動きとなり、実際に愛用する気になれないものばかりであった。Chromecastのミラーリング機能も似たようなものだ。「動作はする」ものの、満足のいくエクスペリエンスという水準には達していない。
ミラーリング機能は数秒間の遅れが出るものの、うれしいことに基本的にどのようなストリーミングビデオでも動作する。筆者はHuluの無料コンテンツやHBO GO、NBC、CBS、FOXのコンテンツを試してみたが、すべて問題なく動作した。しかし、良い点はここまでであり、悪い点はひと目見ただけで分かる。動画をPCからChromecastにキャストする際、Chromeによる動的な変換が災いするのか、その画質は貧弱なものとなるか、せいぜい良くても並みといった程度にしかならない。また、時折(場合によっては頻繁に)ドロップアウトが発生する。音飛びだけが発生する場合もあれば、画像が停止する場合もある。さらにこの機能自体、安定性に欠けているようで、何度か拡張機能がクラッシュし、テレビに「意味の分からない」奇妙なメッセージが表示される場合もあった。
他社製のストリーミングデバイス向けに公開されている素晴らしい専用アプリに慣れているのであれば、Chromecastのこの機能に満足するのはさらに難しくなるだろう。50ドルのRokuであればHBO GOでもしっかりした画質の動画をスムーズに再生できるうえ、ノートPCを手元に置いておく必要もない。
ミラーリングは、写真やプレゼンテーションといった動画以外のコンテンツに向いているが、Chromeのタブ上に表示されているものしかテレビにキャストできないという点を忘れてはならない。このため、デスクトップ全体を表示できる、AppleのAirPlayミラーリングよりも柔軟性に欠けていると言える。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス