「iPhone 5」レビュー--デザインや機能、使用感など紹介(後編) - (page 2)

CNET News staff  翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 石橋啓一郎2012年10月04日 07時30分

iOS 6

 iOS 6がリリースされたことで、比較的新型のiPhoneを持っているユーザーも新たな機能を使えるようになった。このため、旧型のiPhone(特にiPhone 4S)がさまざまな点で新品になったように感じられるはずだ。iPhone 5には、2011年に発売されたiPhone 4Sにおける「Siri」のような、iPhone 5でしか使えない機能というものは搭載されていない。とは言うものの、すべての機能が極めて快適に動作する。

 Siriもアップデートされた。SiriがiPhone 4Sでデビューを果たした際、筆者はあまり良い印象を持っていなかったのだが、今回はより良いパートナーになってくれそうだ。とにかく高速なLTEのおかげで迅速な応答が返ってくるようになった。また、より多様なリクエストにも答えられるようになっている。

提供:CNET
「Siri」はナショナルフットボールリーグ(NFL)についても詳しい。
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 筆者はお勧めのレストランを尋ねてみたり、11月にNew York Jetsでプレイする選手を調べてみたりした。また、Facebookへの実験的な投稿を行ってみようとも思ったが、守秘義務契約の関係もあってそれは思いとどまった。Siriはアプリを起動できるようになり、iPhoneの機能を制御するうえでより中心的な役割も果たせるようになっている。またiPhone 4Sや新しいiPadでも、アップグレードを適用すれば、こういった利点を享受できるようになる。

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 Siriは刷新されたMapsアプリも見事に動作させている。iOS 6で登場したMapsは、少なくとも視覚に訴えかけてくるものがある。Flyoverはシュールなビデオゲームのようであり、現実世界版の「SimCity」と言ってもよいだろう。また、2本指のスワイプ操作により通常の航空写真と3Dビューをスムーズに切り替えることができる。これはまるで「Google Earth」の改良版を見ているようであり、触っているだけで楽しめる。筆者は昔住んでいたサンディエゴのアパートを表示させ、その近所をぶらぶらし、商店街までナビゲートしてみた。この機能だけで、数時間は時を忘れて遊べるだろう。

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Mapsをお伴にドライブする。
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 Mapsは前よりも便利になったのだろうか?その答えはイエスでもありノーでもある。Mapsに内蔵されており、TomTomのデータを使用した「ルート案内」機能はドライバーにとってキラーアプリとなっている。ちょっと使ってみたところ、とても便利であり、Android携帯では何年も前から実現されていた機能がついに搭載されたという喜びを感じた。ロングアイランド駅から30分のところにある自宅までのドライブにおいて、わざと間違った道で曲がってみたところ、リアルタイムで補正が行われ、交差点を曲がるたびにSiriに似た音声で道を案内された。

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 ルート案内機能は他のアプリを使用している時でも正しく動作する。画面上部に表示されるバナー上には次の曲がり角が示され、音声による案内もなされる。またルート案内中は、iPhoneを一定時間操作しなくてもロック画面が表示されないようになっているため、安心してドライブに集中することができる。さらに、レストランや地元のお店を探し出し、「Yelp」のレーティングやレビューを即座にチェックすることもできる。Yelpとの連携機能は、Google版のMapsにはなかったものだ。

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