Adobeの変更は、例えばNPAPIのみをサポートするLinux版「Firefox」ではFlash Playerプラグインを利用できなくなることを意味する。Adobeは2011年、Linux版AIRの開発を打ち切った。NPAPIを使用するFlash Playerは、今後も「Windows」と「Mac OS X」で利用可能だ。
Adobeがロードマップをリリースした理由の1つは、Flashに関する最近のさまざまな変更によって痛手を受けた開発者をもっと大切に扱いたいと考えたからだ。
FlashのエバンジェリストであるMike Chambers氏は2012年2月22日、ブログ投稿で、「Flashプラットフォームをめぐる最近の変更点の一部の伝達方法が原因でコミュニティーの信頼と信用を損ねてしまったこと、そしてその信頼を取り戻すのは長い時間がかかることをわれわれは理解している」と述べた。「われわれはFlashランタイムに関する計画について明確かつオープンな姿勢を示し、その上で、計画を実行していけることを証明しなければならない」
Adobeは第1四半期中に登場予定のFlash Player 11.2、第2四半期に登場予定のCyril、2012年後半に登場予定のDoloresに関して、さまざまな機能を用意している。
Flash Player 11.2の機能の一覧は以下の通りだ。
- マウスロックのサポート
- 右クリックおよび中クリックのサポート
- コンテキストメニューの無効化機能
- Adobe AIRによる、Apple iOSおよびAndroid向けのハードウェアアクセラレーショングラフィックスと「Stage 3D」のサポート
- ハードウェアアクセラレーション対応コンテンツの普及を広めるため、ハードウェアアクセラレーション対応ビデオカードのサポート対象を拡大(2008年1月以降に登場したもの)
- 新しいスロットルイベントAPI(Flash Playerがコンテンツのスロットル、一時停止、再開を実行するときにイベントをディスパッチする)
- デスクトップ上でのビデオのデコードにおけるパイプライン処理をマルチスレッド化することで、あらゆるデスクトッププラットフォームでのビデオのパフォーマンスを全体的に改善
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