米CNETは、Appleの従業員がまたしてもリリース前の「iPhone」をバーで紛失したようだという情報を得た。2010年に大きな話題になった事件が再び繰り返されてしまった形だ。
捜査の状況に詳しい情報筋によると、7月下旬にサンフランシスコのミッション地区でこのiPhoneの行方が分からなくなり、Appleのセキュリティ担当が緊急に出向き、数日間にわたってそのデバイスの回収を試みたという。
2010年の紛失時は、あるガジェットブログがiPhone 4のプロトタイプを5000ドルの現金で買い取った。2011年に紛失したiPhoneは、もっと平凡な経緯をたどったようだ。メキシカンレストラン兼バーのCava 22から持ち出された後、Craigslistで200ドルで売られた。搭載されている「iOS」のバージョンや外観など、同デバイスの詳細は未だに不明だ。
31日午前にAppleと連絡を取ったが、同社はコメントを控えた。サンフランシスコ警察の広報担当によると、同社はバーでのiPhone紛失に関して、警察に正式な届け出はしていないという。Craigslistにもコメントを求めたが、回答を得ることはできなかった。
Cava 22でiPhoneが紛失した数日後、Apple関係者はサンフランシスコ警察に連絡し、同デバイスが非常に貴重であること、そして同社が何としてもそれを無事に取り戻したいと考えていることを伝えた、と情報筋は話している。
情報筋によると、Appleは電子的な手段によって、サンフランシスコのバーナルハイツ地区にある2階建ての1戸建て住宅にそのiPhoneがあることを突き止めたという。
サンフランシスコ警察とAppleの捜査担当者がその家を訪ねて、20代の男性から話を聞いたところ、その男性は同デバイスが紛失した夜にCava 22にいたことを認めた。しかし、同デバイスについては何も知らないと主張した。情報筋によると、警察は男性から許可を得て家宅捜索を行ったが、何も見つからなかったという。その家を去る前、Appleの従業員は男性に対し、一切質問をせずにiPhoneを買い取ると申し出たが、男性はそれでもiPhoneについて何も知らないと主張し続けた、と情報筋は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」