Androidアプリを用いて端末の各種情報の収集解析を行い、データをコンサルティングや広告の最適化に向けて提供することを目指していたミログですが、同事業の開始から程なくしてソフトウェア開発キットのぜい弱性が指摘されたほか、ユーザーの許諾なしに情報を取得、送信していたことが分かり、ユーザーからの批判もあってサービスを終了。今回の会社の解散となりました。
アプリやサービスでのユーザーの情報の取り扱いを巡る問題は、今回のミログだけではありません。欧州では、Facebookのデータ解析が法律に触れると話題になったほか、最近では写真共有サービスのPathがユーザーの許諾なしに連絡先を同社サーバにアップロードしていたとして、CEOが謝罪するに至りました。
また今回の件を別の視点から見ると、ミログはその事業を評価され、約4億円を調達していたスタートアップでした。そんな会社が解散したということで、スタートアップ投資に何かしらの影響を与える可能性も考えられます。
今回のミログの解散は、アプリやウェブサービスのあり方、スタートアップの企業のあり方を再考する契機になったのではないでしょうか。パネリストの皆さんはどのようにお考えですか?