CNETパネリストが振り返る2010年

2010年12月30日 00時00分

 いろいろなことがあった2010年も残りあとわずかです。CNET パネルディスカッションの1年間のお題を見返してみると、パネリストの皆さんには多くのトピックにご意見を寄せていただきました。2011年もよろしくお願いします。

 さて、2010年のIT業界における3大ニュースを選ぶとしたらどんなものが思い浮かぶでしょうか。皆さんの意見を聞かせてください。


  • 小川浩(@ogawakazuhiro)
    小川浩(@ogawakazuhiro)さん (株式会社リボルバー CEO)
    2011年になってしまいましたが(^^)2010年はさまざまなパワーシフトがあった年でしたね。

    ・ケータイからスマートフォンへ
    iPhoneとAndroidの二軸でモバイルが語られる時代に突入。あれだけ日本のケータイは世界一と豪語していた人たちは今はいずこへ(笑)

    ・TwitterからFacebookへ
    9月あたりから突如、IT業界ではFacebookへの期待値が一気にあがり、国内でも普及の兆しが見えてきました。僕は2012年末にはmixiをも抜いていると思います。

    ・WikipediaからWikileaksへ
    これは冗談です。しかし、Napsterが音楽をハックしてネットで共有するという破壊的な試みをしたのが10年以上前になりました。今度は外交文書をハックしてネットで共有するという、さらに破壊的な行為が現れた。その是非をどうこういうのはここでは避けて、僕がコメントしたいのはPayPalなどのネットサービスはWikileaksを見捨てましたが、FacebookはWikileaksのファンページを削除したりしませんでした。ハッカー魂ここにあり。インターネットを規制するな、という無言の抗議であるかのように僕は感じました。

    ・ハイパーリンクからソーシャルグラフへ
    Googleがいまだに世界最強のネット企業であることは否定しませんが、彼らを最強たらしめている技術基盤である検索技術の重要性が、相対的に下がったように見える年でした。
    Facebookら、ソーシャルネットワークが持つソーシャルグラフがより大きなトラフィックを生む、ということがついに明らかになってきたからです。

    ・WebトラフィックからO2Oトラフィックへ
    GrouponがGoogleからの買収オファーを蹴ったことは痛快でした(それが吉と出るかはわかりませんが)。Grouponとは何か?Grouponとは、Web上の情報から、リアル店舗に客足を動かす、つまりバーチャルからリアルのトラフィックを発生するサービスです。
    これをO2Oトラフィックと僕は呼びます。つまりオンライン to オフラインのトラフィックです。
    これが2010年代の大きなトレンドになるのは間違いありません。モバイルインターネットとソーシャルメディア、そして位置情報サービス。これらが結びつき、今後はWebで完結するトラフィックではなく、実際に店舗やイベントに足を運ばれるVPC(Vist per Cost)のような広告モデル(プロモーションというべきでしょうね)が中心になってくる、と思います。

    2011-01-05 09:26:30

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