日本の広告費、2009年の展望は?

2009年2月24日 12時00分

 電通が2008年の日本の総広告費と媒体別・業種別広告費を推定した「2008年(平成20年)日本の広告費」を発表しました。内容は、総広告費が5年ぶりに前年割れ、4マス媒体も4年連続して前年を下回りました。続伸したネット広告も増加率は前年の24.4%から16.3%に下がっています。

 100年に1度の不況といわれるなか、2009年の広告業界はどうなっていくでしょうか。パネリストの皆さんの意見を聞かせてください。


  • 加藤順彦 / @ykatou
    加藤順彦 / @ykatou さん (ベンチャー起業家を支援&投資する人)
    むしろ10/15以降のリーマン破綻→金融危機の影響が大きく出るのは、広告の実務(発注→作業→掲載)と鑑みると今年の1-6月でしょう。主要媒体社の足元の状況をみるに、この前年比4.7%減を下回る大幅な総量減少傾向が認められます。
    (2月25日に発表された1月の貿易統計が過去最大の赤字額になったことで、1-3
    月期のGDPは10-12月の12.7%ダウンよりも悪くなりそう)

    「08年の広告費」結果見ると、危機以前から非常に厳しかった新聞が-12.5%と大幅に減少しており、今年にもネット広告が抜きそうな感。雑誌-11.1%、テレビ-4.4%ですが、これは現時点の落ち込み感よりもマイルドな反映となっており、影響が顕在化するのはやはり今年上半期以降かと。

    まぁ、広告産業はいつの世も企業の近未来に対する投資したい気分の反映である故、景気の先取り だと思っています。だから、ぼくは今年後半に向けて回復すればいい!と思っていました。
    が、、、ここに来ての2月中旬以降の急激な円安の進行、さらに吊られて猛烈な日本株安が非常によくない!

    ブログ (リンク ») にも書いたのですが、円安とは即ち、この株安だけでなく、ほぼ0金利なのに何故か資産を円で持っている日本国民には、直接的に資産価値の減少であります。そして影響圏が国内限りな広告産業ってのは、典型的な内需型産業です。

    ぼくはこの円安→株安は確実になってきた日本政治の空白/空虚が主因のひとつとみています。これらを儚んだ日本の広告主が、短中期的な投資メンタリティが更に下げ止まらなければ、今年後半もまったく回復しないでしょう。ううぅ
    2009-02-26 09:10:33

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