2007年後半のIT業界、注目株は何ですか?

2007年8月20日 11時49分

 CNET Japan 上半期の記事ランキングをみると、やはりiPhoneに関連した記事が人気でした。ほかにもAdobe「AIR」やMicrosoft「Silverlight」などのRIAプラットフォームの立ち上げ、続出するSecond Life参入企業、日本でも類似サービスが多く登場した「Twitter」、クチコミでユーザーを獲得した「顔ちぇき!」、「脳内メーカー」など、様々な話題がありました。すでに8月も半ばを過ぎましたが、下半期はどのようなサービス、製品、技術が人気を集めるのでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。


  • 徳力基彦
    徳力基彦さん (ブロガー)
    個人的に注目しているのは、Ustream.tvやStickamを始めとするライブ動画のストリーミング配信サービスです。

    ウェブカメラさえあれば誰でもライブ映像を配信することができるというのは、インターネットの初期のころから話題になっては消えてきた話ですが、YouTubeのような動画共有サイトの普及もあり、ここにきて技術的にも相当こなれてきた印象があります。


    特にウェブカメラとブラウザだけで今すぐ無料で利用できてしまうUstreamのようなサービスは、想像以上に手軽。

    個人的にもオフィスのフロアを実験的にライブ配信してみたりしていますが、社外の人が映像を見てから電話をしてきてくれたりと日々新しい発見があり、やはり映像というものが文字や写真とは違ったコミュニケーションの可能性を開いてくれる気がします。
    今後はイーモバイルや公衆無線LAN等のモバイルブロードバンドと組み合わせると、さらに面白くなりそうです。


    特に、ライブ中継をしながら動画を録画することができる機能というのが地味に便利。
    録画した動画をYouTubeのように気軽にブログに貼り付けることができるため、ちょっとしたイベントや座談会をUstreamでライブ中継して、そのアーカイブをライブ中継後にブログで公開、という使い方が簡単にできます。

    さらには、Operator11という類似サービスでは、ライブ中継中に他の動画を番組として流したり、視聴者のカメラに切り替えたりすることができ、テレビ番組さながらの視聴者参加型ライブ中継が実施可能。
    今後のサービス開発競争も激しくなりそうです。


    日本ではYouTubeのような動画共有サイトの人気コンテンツというと、まだまだテレビ番組や映画の(主に違法な)再配信というイメージが強い気がしますが、UstreamやOperator11等のサービスを利用する人が増えれば、UGC的な動画コンテンツの数が増えるきっかけになるのではという期待もしています。


    もちろん、海外に比べると、動画共有サイトで顔出しをしているコンテンツの割合が低い印象が強い日本ですので、いきなり幅広くブレイクすることは無いかもしれませんが、期待も込めてプッシュしておきます。
    2007-08-17 20:41:42

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