ふりーむは6月13日、検索エンジン「俺サーチ!」のベータテストを開始した。優柔不断な日本人に頼りにされる“兄貴型検索エンジン”がコンセプトだ。
俺サーチ!は、はてなブックマーク、livedoorクリップ、Buzzurlに登録された人気サイトや新着サイトを検索する。
検索結果は、ブックマーク数が多いサイトを優先する「人気順」と、最近ブックマークに追加されたサイトを優先する「ナウい順」から選べる。
また検索結果画面では、検索結果に表示される各サイトにつけられた「タグ」を抽出し、関連キーワードとして提案してくれる。
各ソーシャルブックマークユーザーが付与したタグを辿って受動的にネットサーフィンを楽しむことができる仕組みだ。
ふりーむが俺サーチ!を公開したのは、「若者の『決断力の無さ』が社会的に指摘され始めているため」だという。
同社代表取締役の大西健太郎氏は、「パソコン初心者ユーザーの意見を集めていると、『何をしていいかわからない』という方が多く、自発的に検索することができないという問題点に気づきました。そこで、ソーシャルブックマークの有用性を参考に、受動的にネットサーフィンを楽しめるサイトを開発しました」と語る。
若者の決断力の無さはウェブ上の行動にも表れているという。ふりーむでアンケートや聞き込みをしたところ、「自分で意思をもって見たいサイトを閲覧する」より、「ポータルサイト」のように情報があらかじめ羅列されているサイトを受動的に使っている傾向が見られたという。
「mixi等のSNSサービスが若者に人気となった理由の一つとして、受動的に新着情報(友人の日記など)が閲覧できる、目的意識ではなく「暇つぶし」として使っている、という点があると分析しています」(大西氏)
ふりーむは今後、ブックマーク数だけではない独自の評価基準「俺基準」の導入、他APIやウェブサービスの組み込みなどを予定しているという。
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